淫語と中出しが日常会話にありふれ、挨拶代りにSEXする世界。
もしそんな世界で“殺人事件”が起こったら…。
正直、前作でネタ切れだろと思っていたら、とんでもないものが出てきました。
なんかもうちょっとした2時間ドラマを見た気分になるほど完成度が非常に高いです。シリアスなストーリーなのに、バカバカしいセリフがガンガン飛び出すのでもう笑いっぱなしです。
本シリーズは、エキストラも含め出演者が多いのも特徴で、さらにメインを担う女優以外は、我々スタッフでも初めて見る方が多いです。
なので、この人は脱ぐのか脱がないのか…そんな楽しみもあったりします。
そういう意味では、最初の女優さん、脱がないと思っていただけにちゃんとセックスまであって感動。
しかも何気にイイ仕事してます。
ここからは軽くネタバレになってしまいますが、この最初のセックスで女性は死んでしまいます。そこから、主人公の男優に殺人の容疑がかかってしまうのです。
(詳細なネタバレはしません)
刑事役として、加納綾子や小沢とおるが出演。
事件の内容を整理するシーンでは、普通に生活してたら、思っても絶対に口には出していけないワードを恥ずかしげもなく多用します。
そんなバカバカしいセリフでも、真剣にやりきるところが『ハードル』の良さだよなぁ。
絡みは物足りなかった加納さんでしたが、演技はばっちりでした。
名言
「風俗街で張っていれば必ず、容疑者はしっぽかち○ぽを出すはず(キリッ」
その言葉通りに、主人公はすぐに捕まり、小沢さんに取調べを受けます。
勃起チ○ポ丸出しの主人公と小沢とおるの対峙はシュールです。
普通、こういう場合は女性刑事が担当するはずなのに、こんな状況のAV見たことないw
(結局、女性刑事とのセックスを見せつけるというシーン)
余談ですが、主人公の囚人番号?が072(オナニー)番という小ネタも(笑)
絶望の状況が続く中登場するのが、弁護士役の湊莉久。
彼女の存在は非常にこの作品の中で大きなウェイトを占めます。
演技力がピカイチで、与えられた役割を完璧に、いや恐らく監督やキャスティングした人の期待以上のパフォーマンスを発揮していると思います。
主人公は聴取として、湊莉久と冒頭のセックスを再現するのですが、真面目な弁護士が急に妖艶な雰囲気を出してきます。この緩急が素晴らしいです。
その後、さらにギアを上げてきます。再現セックスを止め、それまで使っていた敬語も止め、貪るような本気セックスに変わります。
後述しますが、ヌキどころが難しい本作で唯一のヌキどころかもしれません。
祐花凛 演じる精神科医との精神鑑定セックス
高梨あゆみ 演じる看守とのセックス(別の男優と)
と続き、
そして最大の見どころである裁判シーン。
検察官役には山本美和子。
存在感が半端なく、ラストシーンを湊莉久と共に、大いに盛り上げてくれました。
この2人は文句のつけようがありません。
もはやアドリブなのか台本なのかわかりませんが、湊莉久と山本美和子の演技とパフォーマンスには、ただただ脱帽です。表情の運びなど完全に「女優」やってました。
アホなものをここまで完璧に演じられたら、感心を通り越して尊敬です。
もし飛ばして最後のシーンを見た人でも、最初からしっかり見たくなるでしょう。
結局、今作は物語に特化しすぎて、ヌキどころを見失ってしまいました。
そもそもどこでヌケばいいかわかりません(笑)
しかしながら、こういうカタチでこのシリーズを続けていくのはアリだなぁと思いました。
本当に「AVでしかできないこと」ってこういうことなんだなぁと思いました。
長々と書いてしまいましたが、一番すごかったのは主人公の男優さんだと思います。
有罪チ○ポ!!って言われてみたい。
スタッフK